PLOS ONE 論文掲載
東京大学時代に行った研究が論文になりました。
要約すると、高齢女性の内臓脂肪と筋肉量を詳細に調べると、心血管リスクとなる高血圧、脂質異常、高血糖は内臓脂肪ばかりではなく、筋肉量が相対的に少ないことにも関連しており、特に内臓脂肪が多くても筋肉量がある程度保たれていればこれら心血管リスクは起こりにくいことを報告いたしました。
本研究は2011年に報告し、2014年に学位論文としてまとめてから、だいぶ時間が経ってしまいました。当時は筋肉量やメタボリックシンドロームがとても注目されていましたが、時代が変わり今回はかなり苦労しました。やはり『鉄は熱いうちに打たないと大変なことになる』、現在のコロナ第3波の議論にも似ていますが、全くその通りと改めて感じました。